2010年11月16日火曜日

公団大島四丁目団地

















東京都江東区大島
ツインコリダー数 : 2棟
形状区分 : ツインピット
供給区分 : 公団
築年代 : 昭和44年

ちょうでかい!
以上。

・・・で済ませられるはずもありません。
この傑作巨大ツインコリダーを。

では、見ていきましょう。


















↑団地に囲まれるツイコリ!
たまらない景観ですね。美しい。

では、寄って見ましょう。


















↑うわぁ!ちょう美しい!
どこをどう見ても完璧ですね。僕の写真の腕以外は。
住棟番号のレトロ感といい、左右手前の窓の庇といい、ピットの造形といい、
これ以上はないバランスです。
ちなみに、ここのピットは溝が2本ありますね。
こういうのをツインピットと呼びます。(僕が勝手に命名)

では、内部を見てみましょう。























↑長いなー、長い!
廊下の長さが半端ないですね。
さすがに、この長さを他では見たことがありません。

廊下の腰壁が高いコンクリートで、開口が小さいですよね。
これは、公団最初のツイコリである公団金町駅前団地を継承していると思います。
時期的には1年しか違わないですし。























 ↑吹き抜け1階には、何やら庭園めいたものが。
おそらく、ツイコリの吹き抜けの涙ぐましい緑化と石庭の歴史は、
ここから始まっているのではないかと、CAPOは推測します。
建物自体は、他を寄せ付けないかっこよさがありますね。

吹き抜けを上から見てみましょう。
























↑お庭が一望のもとに!
見ての通り、吹き抜けの幅がかなり広いです。
さすが巨大ツイコリ。


















↑それでもこの迫力。威厳があります。
この写真を見ただけで、大島四丁目団地だとすぐに分かります。

別の棟の吹き抜けも、見てみましょう。


















↑公団の大好きな石庭。いかついですね。
自然の荒々しさと、清浄なる禅的世界を表現した・・・と、
言ってしまいたくなります。
奥に見える階段室も美しいですね。

この棟の妻側の外観を見てみましょう。


















↑こちらはシュッとしてます。ストレート感がたまらない!
こちらが1棟で、さっきのが3棟です。
公団のツイコリは、先に建てた方がシンプルという特徴があります。
おそらくこちらを先に建てたのでしょう。
(2012/7/23 追記: 住人の方より、1号棟が最後に建てられたとう情報が寄せられました。)

もっと寄って見ましょう。


















↑うわぁ!かっこいい!
窓がいっぱいあるっていいよねっ。
正面の窓は横長でちょうかっこいいし、
左右側面の窓は縦長で、ところどころ開いてるのがすてき。


















↑敷地内にあった緊急用電源ですって、奥さん。
中途半端に汽車の形をしているのが、公団らしくていいですよね。
看板が駅のプレートみたいになっていて、左上にJRを文字ったみたいに「UR」
と書いてあるところが、茶目っ気というか何というか。
何にせよ、なぜ汽車なのか気になります。
廃線跡だったりして。

ここにはまたいずれ訪れたいと思います。
以上、傑作巨大ツイコリ、公団大島四丁目団地でした。

2010年11月12日金曜日

市営今福南住宅

















大阪市城東区今福南
ツインコリダー数 : 4棟
形状区分 : 片面凸ピット / 妻側に梯子状梁
供給区分 : 市営
築年代 : 昭和48年


今回は、超ストイックなツイコリを紹介します。
大阪市営のツイコリは、基本ストイックなんですが、
ここはその中でも群を抜いていると思います。

では、住棟配置図から見てみましょう。


















↑全く同じ形のツイコリが4棟並んでいます。
これでもかと特徴を廃したフツーのツイコリ達が描かれています。
コピペしただろ!と言われそうなぐらい同じですね。
平等ってすばらしい。


いきなり住棟内部を見てみましょう。






















↑ちょうストイック!
余計なものは一切ありません。
瞑想世界のようです。


















↑吹き抜けの1階部分。
清々しいほど、何もありません。
心の修行が足りてない者が実際に行くと、やや怖いかもしれません。























↑媚びてないですね。すばらしい。
ただ、ただ、ツイコリであろうとする禁欲的な造形。
お前はツイコリじゃない!などとは誰にも言わせないのです。























↑まるで砂漠に埋もれた石窟寺院のよう。
妻側の梯子状の梁なのですが、
この団地で唯一特徴的なディテイルかもしれません。























↑怖かっこいい!
すばらしい寂寥感ですね。
廊下の腰壁が全てコンクリートでかつ、凹凸がありません。
これ以上はないというシンプルさ。


















↑何という禁欲的なダストシュートなのでしょう。
使用中止になったダストシュートはよくありますが、
この問答無用感はすごい。


















↑もちろん、外観もストイックなのです。
浮かれたカラフルな塗装など要らぬ!と言わんばかりです。
河西回廊に思いを馳せながら、ゴダイゴのガンダーラを歌いたくなります。
マニアックな表現ですみません。


















↑住棟番号もちょうストイック!すてき!
フローティング型の住棟番号ですが、この素っ気なさがたまりません。
壁に落とされた影も心憎いですね。

というわけで以上、市営今福南住宅でした。

2010年11月9日火曜日

公団くすの木団地

















大阪府泉大津市虫取町
ツインコリダー数 : 1棟
形状区分 : 両面凸ピット
供給区分 : 公団
築年代 : 昭和51年

カラーリングの美しいツイコリです。
バルコニー面は、グラデーションのついたカラーリング。
妻側は「くすの木」の名に恥じぬ、濃いグリーン。
手前の桜はどうでもいいです。

バルコニー側1階を見てみましょう。


















↑1階部分はピロティになっています。
いわゆる、下駄履き住棟というやつですね。
公団のツインコリダーは、このタイプがすんごく多いです。
手前の桜はどうでもいいです。

次、妻側を見てみましょう。


















↑堂々としてますね。
壁の色が濃いグリーン。
手前のくすの木はどうでも・・・よくないです!
団地名が「くすの木」ですから!
これは取り挙げざるを得ない!
まあ、それだけですけどね。

気を取り直して、妻側を寄って見ましょう。


















↑どーん。すばらしい。マッシヴですね。
この壁面、タイル張りなんですけど、
グリーンって、僕が知る範囲ではここだけですね。

タイルに寄って見ましょう。


















↑アップで見るとサイバーですね。モザイク。
そう、これ、1色じゃなかったんですね。
同系色を散りばめて、全体としてグリーンに見えるようにしてるわけです。
あと、タイルの目が細かすぎますよね。
これを1枚ずつ貼っていったのかと思うと、職人さんに頭が下がります。
実際にどうやって貼ったのかは知りませんが。
まあとにかく、地味に凝ってますよね。

さて、たまにはエントランス部分を見ちゃったりなんかしましょう。


















↑右手前に打ち込まれた杭のように佇むのは、銘盤ですね。
銘盤も、団地ファン的には重要なアイテムですから、
たまには取り挙げてみたいと思います。

寄って見ましょう。


















↑フォントがたまらない!
ほのぼのさと威厳が同居した感じがします。
これは傑作フォントですよ、お客さん。
僕がURの営業だったら、ここを猛プッシュしますね。
まあ、銘盤のフォントで物件選ぶ人もどうかとは思いますが。

さて、やっとこさ、住棟内部を見るとしましょう。























↑ちゃんとしたツイコリですね。
ちゃんとしたって何だよ。
ひょろっとした木が植えてあったりします。

僕なりの結論としては、
「ツイコリの吹き抜けに背の高い木を植えると失敗する」
というのがあります。
なぜなら、それをして木がちゃんと育ってるのを見たことがないからです。
どれもこれもひょろっとしていて、緑化に成功しているとは言い難いのです。
日照量が少ないツイコリの吹き抜けでは、木は育ちにくいのです。
植えるなら、低日照量に適した低木か、アイビーなどの下草にすべきかと。
上の写真の木は、まだ春先で葉が茂ってないですが、たぶん葉が出てきても
ひょろっとしてることには変わりないです。

ハッ。真面目なことを言ってしまいました。すみません。

よーし、次いってみよう!


















↑カエルですね。ええ、カエルです。
枯山水と呼ぶにはおこがましすぎるぐらいささやかに配置した石と、カエルです。

ツイコリの中のカエル、大海を知らず・・・。
されど、吹き抜けを見上げて、空の深さを知るカエルなのです。


















↑呆然とするパンダ・・・。どうしてこうなった。
いや、これ以上訊かないであげましょう。
生きとし生けるもの、いろいろあるのでしょう。
パンダにだってどうしようもないときがあるのでしょう。























↑シュールすぎますね。
庭で途方に暮れるぼろぼろのパンダ。
これ、狙って作った現代アートだったら、
ヴェルサイユ宮殿で展示されるレベルですよね。
生物多様性をテーマにしたりなんかして。


冗談はさておき、
ツイコリらしい、かっこいいビューも見てみましょう。























↑さすがですね。(何が)
 やるときはやるわけですよ、ツイコリとして。
冴羽遼みたいなやつですね。


















↑ヒュー!やるうー!
このくすの木団地、実は美しい吹き抜けビューの条件を満たしている、
かなりの実力者なんです。
長くて幅の狭い吹き抜けならではのこのビュー、たまらない!


















以上、泉州の猛者、公団くすの木団地でした。

2010年11月6日土曜日

公団片山公園団地

















大阪府吹田市出口町
ツインコリダー数 : 2棟
形状区分 : 両面ピット / 吹抜内オブジェ?
供給区分 : 公団
築年代 : 昭和47年

立派なピットを備えたツイコリです。
どことなくストイックな雰囲気が漂いますね。


まず、ピットに寄って見てみましょう。























↑フォーエバー!
お前はGLAYか!と言われそうですが、そんなフレーズも飛び出しますよね。
無骨なディテイルの連続の果てに広がる青空。


まあ、これはこれで素晴らしいのですが、
ここの特徴は、何といっても吹き抜け内にある謎の構造物です。

それでは行ってみよう!(声裏返ってる)


















↑これです。意味が分かりません。
雨風を凌げるわけでなし。
駐輪場というわけでもなし。
オブジェともアートとも断言させない雰囲気を持っています。
これを僕は、「芸術とも土木とも呼ばせない列柱」と呼んでいます。

ちょっと撮り方を変えて見てみましょう。























↑なんか、二階堂麦焼酎のCMに出したい気もしますが、
微妙に役不足な感じですね。
これはこれで、コンクリートの質感がたまらないです。


















↑ますます意味が分かりません。
ひょっとすると、昔は屋根が張ってあったのかなと、
ちょっと思ってみたりしたのですが、それだと、
1階が暗くなりすぎて、陰鬱な吹き抜けになりそうです。
しかし、このV字が列を成すビューは意味なく面白いです。


















↑これはこれで何かデザイン的にかっこいいですね。
でも、どこまで狙っているのか、量りかねます。
さすが、「芸術とも土木とも呼ばせない列柱」。


















↑やはり、何だか不思議な空間演出なのです。
しかし、狙っていると言い切れない何かがある・・・と思うのです。

ちょっと目線を変えて、違うポイントもお見せしましょう。


















↑ 桜・・・はどうでもいいです。
左側にスキップフロア型の住棟がありますね。
そう、ここは、ツイコリとスキップのツーショットが拝めるのです。
この組み合わせはありそうで、あんまり無いです。

というわけで、不思議なツイコリ、公団片山公園団地でした。

2010年11月2日火曜日

公団豊成団地

















愛知県名古屋市中川区豊成町
ツインコリダー数 : 2棟
形状区分 : 両面デコピット / 複数棟連結型(縦) / 吹き抜け内オブジェ(石庭・固定玉砂利)
供給区分 : 公団
築年代 : 昭和52年

いきなりぬるい写真載っけてすみません。
外観写真がこれしかなかったもので・・・(汗
言い訳しますと、これを撮りに行ったのは8月のそれはそれは暑い日でして、
気温37度の中、炎天下の公団鳴子団地を2時間半ほっつき歩いたあげく、
熱中症になりかけながら命からがらこの豊成団地にたどり着き、
外観を撮る余裕が全くなかった、というか、
そんなことしたら死ぬ!という状況だったのです。
皆様、夏の団地トラベルは熱中症に気をつけましょう。

それはともかく、見て行きましょう。


















↑か、化石!?地層!?
何だかよく分かりませんが、ツイコリの1階にはよくこーゆーのがあります。
僕は、「芸術と土木の狭間を行くレリーフ」と呼んでいます。


















↑こ、古代壁画!? 超古代文明の宇宙人!?
これも何が何だか分かりませんが、珍しいので撮ってみました。
これも僕的には、「芸術と土木の狭間を行くレリーフ」です。


















↑せ、石庭・・・。色即是空。
吹き抜けの1階部分が石庭風になっています。
玉砂利がコンクリートにめり込んでますね。固定されています。
子供が石を持ち出したりすると大変なので、それなりの配慮なのでしょう。
ただし、石庭としてのクォリティを著しく犠牲にしますが。

このタイプのツイコリは、たま~にあります。
大阪の公団大開団地とか、府営泉北原山台五丁住宅とか。

人生に疲れたときは、石にもたれて座禅するのもよいでしょう。
本当に、やりに行かないでくださいね。通報されますから。


















↑何これ。未知との遭遇?
いえ、エレベーターホールの天井に空いてた穴です。
明かり採りだと思うんですが、洒落れてますね。

って、さっきから何なんだよ!
ヘンなものばっか載せやがって、このタコ!
と、お叱りを受けそうですが、これは熱中症のせいです。
朦朧としていて、ヘンなものばかりに癒されていたという。
たまにはこういう回があってもいいじゃなーい?(今どきギター侍)


とはいえ、正統派な写真も押さえてあります。
























↑シュオオオォォ。
クールビューティーですね。
この冷徹なる静謐さと、妥協を許さないストイックな秩序。
これぞ僕らのツイン!コリ!ダー!



















↑シュバアアアオォォ。
やばいですよね。ちょうクール!
惑星ナントカのナントカ要塞みたいですよね。

こういう景観を生むには、いくつか条件があります。


















↑その一つがこれ。
廊下が長い!ってこと。
これぐらい長くないと、あのクールビューティにはなりません。
自転車を持って上がる人の気持ちも分かるってもんです。

そしてもう一つ。


















↑これ。たまらないですよね。何もかもが。
「吹き抜けの幅が狭い」という条件。
こうでないと、引き締まったビューにならないんですよね。
シンメトリーが美しいでしょ?
ここまできれいに条件が揃ってるツイコリは、そんなにはないんです。


















↑案内板からも長さと幅の狭さが分かりますよね。
お前らかっこよすぎなんだよ。

とまあ、後半はストイックにクールにキメてみました。
もうタコとは呼ばせません。

以上、公団豊成団地のツインコリダーでした。