2009年12月12日土曜日
市営瓜破東第二住宅
ツインコリダー数: 3棟
大阪市平野区瓜破東
昭和47年築
(公共賃貸検索システムによると2000年・2004年の表記も見られるが、そこまで新しい住棟とは思えない。)
ご覧の通り、見事なスカイクロスビューを持つ団地です。
と、当然のようにスカイクロスビューという用語を使いましたが、本邦初出であることは間違いありません。
僕が勝手に作ったツイコリ用語なので(苦笑)。
用語定義と解説をしておきます。
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【スカイクロスビュー】
真下から見上げた時に空が十字架の形に見える眺望のこと。
二棟のツインコリダーのピットを向かい合わせに近接配置することにより成立する。
尚、シンメトリーの美しいスカイクロスビューが成立する条件として、以下の三要素がある。
1.「二棟のピットが近接している。」
間隔が広いと、十字架の形として見えづらくなる。
意外に、近接している団地は少ない。
2.「二棟のピットが正対している。」
ずれて向かい合わせになっていると、十字架の形が崩れてしまう。
3.「ピットの幅が狭い。」
ピットの幅が広いと、十字架の形として見えづらくなる。
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とまあ、今のところ、こういう定義をしているわけですが、今回紹介する市営瓜破第二住宅は、見事に三要素を備えた美しいスカイクロスビューを持っています。
↑向きを変えて見ても、この通り。
上下左右のシンメトリーがとても美しいと思います。
夕方で暗くなる時間帯だったので、建物が暗く見えて、空の十字架が綺麗に強調されています。
↑向かい合わせの住棟番号。
このビューが見られるのも、二棟が近接しているからこそです。
公団の団地は、住棟間にゆとりを持たせてあることが多いので、これほどのビューが望めることは
そうはないと思います。
美しいクロススカイビューが拝める可能性が高いのは、市営などの公営住宅だと思います。
ただ、クロススカイビューの鑑賞以外の観点で考えると、近接配置の妥当性はどうかと思います。
が、まあここでそれをどうこう言うのは野暮だと思うので、これ以上触れないでおきましょう。
↑上から見ても壮観なのです。
地面から上に向かって伸びる立体的十字形を楽しむことができます。
↑別なアングルから。
上から見える十字形の地面のことを、グラウンドクロスビューと僕は呼んでいます。
惜しむらくは、真ん中から見下ろせないことです(苦笑)。
が、この景観は、僕の目には一種のインスタレーションとして映ります。
意図的にしろ偶然にしろ、造形物の配置によって生じたこの空間構成に特別な魅力を感じるのです。
↑向かいの棟からズームなしで撮っています。
この高さで、向かい側住棟のピットを正対して撮ることができるのも、レアなのです。たまらん!
廊下の明かりが列を成して見えるのが綺麗です。
↑青空と夜間灯が共存している時間帯だけに見られる光景です。(11月下旬の17時台でした)
ポンッと灯った明かりのズラリ感が、昼間にはない魅力を醸し出してくれます。
↑吹抜け内部です。
暗くて少し怖かったりしますが、両サイドからの黄色い夜間灯と、階段室の白色蛍光灯の列がイイです。
↑黄昏時に佇むツインコリダー。
吹抜け内部から漏れる光が美しいです。
夜になるとさらに光の量が増して見えるのですが、今回は夕方なのでこれぐらいです。
いつか、夜にも撮ってみたいと思っていますが、一眼レフで三脚を使わないと、綺麗に撮るのは難しそうです。
以上、市営瓜破東第二住宅でした。
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