2012年4月10日火曜日

市営東新田団地

静岡市駿河区東新田
ツインコリダー数: 2棟
形状区分: 唯一無二
供給区分: 市営
築年代: 昭和53~54年
撮影: 2012年4月




静岡が誇るべき、唯一無二のツインコリダーです。
よくぞここに造ってくれました。

ちょっとツイコリに詳しい人が上の写真を見れば、
レアな形状をしてることは分かると思いますが、
全国的に見ても唯一無二であろう特徴の多い、素ッ晴らしいツイコリなのです。

「ちょっとツイコリに詳しい人」が世界にどれぐらいいるのか分からないけども。

ともあれ。
その唯一無二であろう点を挙げておきます。

1.ロケーション
2.妻側立面の形状
3.V字アクセス階段
4.住棟内アニマルライド

他にも細かいディテイルに関しては、ここだけだろうなーと思う箇所が幾つもありますが、
特筆すべき大きな要素は以上の4つですね。


まずは、特筆すべきそのロケーションの良さから紹介しましょう。




↑富士山と並び立つツインコリダー!

ツイコリ鑑賞におけるロケーションの良さというのは、住む都合とは関係ないです。
駅からの距離とか、スーパーが近くにあるかとか、学校が近いかとか、
んなことはどうでもよろしい。(えらそうに)

要は、鑑賞的に美しいロケーションかどうかということです。
つまり、よい「ツイ景」が見られるかどうかということです。
このサイズの富士山とツーショットのツイ景が見られる団地は、おそらくここだけでしょう。

ただ、この周辺には高台がなく、上のような富士山とのツーショットビューが得られる場所を探すのには苦労しました。

僕としては、この素晴らしいロケーションを生かすために、駅の近くに富士山とツイコリを鑑賞するための展望塔を作ることを提案したいです。
まあ、無茶なのを分かってて言ってますが。




↑ブラボー!ツイコリの階上からの眺望。手前の川は安倍川。

こんなに素敵に富士山が見えるツイコリも、ここにしかないでしょう。
周囲に高い建物がないことも、よいツイ景と眺望が得られる要素の一つですね。


では、2つめの特筆すべきユニークなポイント、妻側立面を見てみましょう。




↑いやー、ほんとにユニーク。
何をどこから申し上げればよいのやら。

まず、一番上に乗っかってるT字型の塔屋。
そして、その下の茶色い板チョコみたいなの。
そして奥まった右上に位置する住棟番号。
そして、11階までは透かし彫りのような開口部の奥に窓が。

どれも、他で見たことないです。
しかも、住棟番号なんて、近づいて見上げると見えないですからね。
なぜそこなんだと。
しかし、かっこいいという観点から見ると、ベストポジションかもしれない。。

マッシヴでかっこいいのだけど、なぜこんな奇抜なデザインなのか。
あまりにも奇抜なので、形に何か意味があるのではないか・・・。

そう考えると、何か意味ありげに思えてならないのだけど、
市や区のマークを象ってるわけでもないし、まあ分かりません。
タイムボカン的な形でもあるよね。ビートル的な。
いやあるいは、何かのスイッチのようにも見える。。
いやあるいは、機関車を正面から見た形のようにも。。

ともあれ、この形を頭にインプットしておいて、いつかこの謎を解きたいと思います。
っていうか、誰か教えて、えらい人。


では、次なる3つめの特筆すべきユニークポイント、V字アクセス階段を見てみましょう。




↑どーん。これですよ、このアクセスパターンは見たことない!(現時点では)

吹き抜けに面した妻側なんですが、普通はこういう階段は、最上階まで続いてるもんです。
それが、1階飛ばしにこうなっていて、ここから下の階へは別の階段室を使って降りるという構造。

これはもう、洋館のエントランスホールみたいなw
って、実際、この階段の手前は共用ホールになっていて、それなりに広い空間になってます。



↑かっけー!V字越しに吹き抜けを見上げるとこのビューですよ。

でまあ、こちらがV字ということは・・・




↑向こうから見るとこう見えるわけです。Vが並んでる。
こんなかっこいい正規アングル見たことない!




↑美しい廊下。緑の床に日が差してライトグリーンのラインに見えます。

何気に、楕円形の穴が空いたパネルも、見たことないタイプです。
レトロフューチャーなデザインでかっこいい。


では、4つめのユニークポイント、住棟内アニマルライドを見てみましょう。




↑えっ。

何を隠そう、さっきのV字階段を降りた先には、
こういう空間が広がってるわけです。野生の王国的な。

草原に動物がいます。

っていうか、住棟内にアニマルライドがいるのは超珍しいです。
1階ピロティにアニマルライドがいるパターンはまあよくあるのだけど。
公団玉串元町団地とか。




↑たぶんバクですよね、これ。

夢を喰う不思議な生き物、バク。
っていうか、バクのアニマルライドは見たことないです。
まあ、これは結構かわいいです。




↑ヤドカリとイルカ。って何だよこの組み合わせ。

っていうか、サイズがおかしくね?
ヤドカリ巨大過ぎじゃね?

いや待て。
ヤドカリ単体で見ればおかしくないんだ。
イルカと組み合わせて見るから、妙なサイズ感が出てしまうんだ。

巨大ヤドカリだと思い始めると、怖くなってくるけども。
夜になると廊下を徘徊するとか、団地七不思議的な噂があってもおかしくない。
子供の頃はそういった学校や団地の七不思議の噂に、妄想をふくらませて慄きつつも、楽しかったものです。(ここじゃなくて僕の地元の話です)




↑ハトとウサギとダックスフンド。だから何なんだ、この組み合わせは。

そしてやはり、ハトさんが巨大過ぎる。
いや、またがって遊ぶには良い大きさなんだけども、ダックスフンドと比べてしまうんだ。

あと、階ごとに全く違うアニマルライドがあるという、豊富さにもびっくりです。
何だこの、わくわく動物ランドは。本当にわくわくする。




↑テントウムシとカブトムシ。だから、テントウムシが巨大過ぎるってばよ。
何というか、ナウシカの王蟲をツルッとさせたような佇まい。
などと言ってしまうと、もっと巨大化してしまうという錯視感に見舞われるけども。

草原に集う王蟲たち。




↑何かこう、宇宙から来そうな感じ。。
かわいいとかいう次元を超越してるというか。

これはもう、クリーチャーとしては芸術的な造形ですよね。

他の階にも、ゾウとサイと巨大ガメとか、キリンとラクダと巨大クワガタとか、ハクチョウとアヒルとか、素敵なのがあったのだけど、記事が長くなるし何か違うブログになりそうなので、割愛します。




↑そこはかとなく階段室の窓に設えられた面格子。
面格子というのは、ほんとに心憎いやつだと思います。
普通に鉄格子にすると物々しくなるところを、こんなマルマルマルマルマル・・・にして、
雰囲気を柔らかくしてくれるわけで。




↑そして、素晴らしい太平洋のオーシャンビュー。
富士山が見える方とは反対側の妻側からの眺望です。




↑立派なタコさんスライダーは、子供達に大人気な様子でした。

それにしても、この団地には本当に感動しました。
まあ遠路はるばる大阪から在来線を乗り継いで行って、天気に恵まれたから気分が良かったというのもあるでしょうけど、改めて冷静に見て、ロケーションといい造形的ユニークさといい、傑作と言ってもいいツイコリだと思います。

天気と気候のよい時期を狙って、ぜひとも再訪したいと思います。


というわけで、唯一無二で素晴らしい市営東新田団地のツインコリダーなのでした。


以上。

2012年4月9日月曜日

【ツイコリ鑑賞用語 010: ツイ景】

【ツイ景】

ツインコリダー型住棟のある風景のこと。
ツインコリダー型住棟が、印象的なポジションを占める風景。

(定義者: CAPO)




↓公社当知東住宅のツイ景。川面の向こうにツイコリが見える。


2012年3月30日金曜日

市営ときわ台団地

福岡県北九州市小倉北区朝日ヶ丘
ツインコリダー数: 1棟(住棟番号表記上は2棟)
形状区分: 片廊下型住棟連結型 / 片面デコピット / 住棟番号スプリット型 
供給区分: 市営
築年代: 昭和48年
撮影: 2011年3月



ここはですね、よく見るとスタイリッシュで可愛いんですよ。
アラサー女子向けファッション誌みたいなツイコリです。
雑誌にもツイコリにもアラサー女子にも謝れと言われそうだけど。

手前のゴチャゴチャした遮蔽物と一緒に見ると、何かいかついですよね。
これはこれで味のある景色なのですが、そこを敢えて、
脳内で遮蔽物を取っ払って見てください。

スタイリッシュで可愛いでしょ?
春、デキるオンナの愛されコーデ!みたいな。

ここを実際に見知っている人は、え?そう見る!?
って驚くかもしれないけど、僕はそう見ました。




↑左の "市-4"と"市-5"が住棟番号スプリット型のツイコリで、
片廊下型住棟の"市-3"と"市-2"が屈折して連結されてます。

つまり、ものすごく長い。




↑南側から見た立面。
カラーリングが緑のグラデーションになってて、春色お洒落コーデで決まり!な感じです。
コーデって言いたいだけだろ。

いやほんと、このカラーリングは大阪市営あたりに見習って欲しいぐらいの美しさ。




↑妻側の正規ビュー。
公営に多い住棟番号スプリット型。
は、いいとして、なぜデジタルフォント!?

電光表示ならぬ、壁に直描きというアナログな手段でデジタルフォントというアナクロニズム。
そしてその横には、木と鳥を可愛くあしらったワンポイントコーデ。
やばい、コーデにハマってきた。てへぺろ。
(何がてへぺろだ)

それにしても、白地に黄緑の住棟番号、そして茶色のデコピット
このカラーリングのセンスは好きです。

ヒサシのない開口部が並んでいるのといい、ダストシュートと思しき煙突状の角柱といい、
タイル補修跡のサイバー感といい、造形のデザイン性も、団地好きの心を揺さぶるクオリティだと思います。




↑意外と大きくせり出しているデコピット。
何でこうなるかと言うと、階段室を外側に持ってきたからですね。
普通は、階段室を吹き抜け側に持ってくるプランが多いです。

まあ、おかげで何かかっこいい形になってくれてるし、問題ないですけど。

では、内部の吹き抜けを見てみましょう。



↑これはエレガント。
恋も仕事もデキるOLの見本コーデ!みたいな吹き抜けですよね。
もう、コーデと言いたくてしょうがない。

まず、奥のコーナーが面取りしてあるのが良いです。
これは、廊下の角を曲がりやすいようにという意図なんでしょうけど、
吹き抜けのビューに、エレガントさを醸す効果を与えます。

そして、腰壁が柵でなくコンクリ。
これは廊下の採光を少なくしてしまうのですが、
吹き抜けのビューに、シュッとした印象を与えます。

さらに、腰壁下部のところどころに、四角い凹みがあって、かなりサイバーです。
コンクリの剥落を上から塗りつぶしたようにも見えますが、高さが揃っているので、
デザインだと思いたい、思いたい。(何で二度言う)




↑どう見てもエレガントですよね。直線の美。
僕はこのコーナー面取り吹き抜けが大好きです。

ドアの色も階ごとに違っていてポップです。




↑階数標示まで、デジタルフォント。しかもでかい。
何なんでしょう、このアナクロニズムは。
アナログな手法でデジタル表示という、ミスマッチがたまらないですね。





↑ツインコリダー住棟と片廊下型住棟の屈折した連結部付近。
わりと使い道のない共用スペースが広がっています。

建物を屈折させると、その周囲に変てこな共用スペースができることが多いです。
まあいろいろ見てきてそう思うのですが、他の例はまたいずれ。




↑そのまさに連結しているところ。
開口部が複雑な形になってます。

隙き間から切り取られたような景色を見るのが好きです。




↑連結部付近から南東側を見る。
全体のカラーリングのバランスが絶妙ですよね。

上にいくほど薄くなるグラデーションは、名古屋の公団大幸東団地にも見られます。
あちらが落ち着いたベージュ色のグラデーションだったのに対し、こちらはゆるふわな緑をシャギーにあしらっているのが、ハイセンスです。

だから、何でちょいちょいファッションぽい言葉を入れてくるんだ。





↑連結部付近を、南側から見上げる。
この茶色のタワーをかぶせた感じは、広島の基町高層アパートを思わせるものがあります。
横に細長い開口部といい、市営らしからぬデザインセンス。




↑北側から見た連結部。どんだけ連結部好きなんだ。
こちらはシンプルにガシッと噛み合った感じ。




↑竣工銘盤があると助かります。
なぜなら、年代を調べる手間がいや何でもないです。

その他、上階から北九州工業地帯の工場群が見えたりして、工場萌えにはたまらない景色が味わえたりもしますが、そこは割愛します。
そういうブログじゃないので。(嗜好としては似てるけど)


というわけで、よく見るとスタイリッシュで可愛い、市営ときわ台団地のツインコリダーでした。


以上。

2012年3月19日月曜日

【ツイコリ鑑賞用語 009: スターツインコリダー(スタコリ)】

【スターツインコリダー】

スターハウス型のツインコリダー住棟を指す。
略称はスタコリ。

(定義者:CAPO)


↓スターツインコリダーである、兵庫県公社夢野ハイタウン



↓スタコリを右ウイング方向から見る。(夢野ハイタウン)

【ツイコリ鑑賞用語 008: 住棟番号スプリット型】

【住棟番号スプリット型】

ツインコリダー住棟を妻側から見たときに、左右で住棟番号表示が分かれているタイプを指す。

通常は、ツインコリダー1棟につき1つの住棟番号が割り当てられていることが多いが、
稀にこのタイプがあるのは、2つの棟を連結しているという認識の仕方に由来すると推測する。
大阪府営住宅や県営住宅などのツインコリダーに比較的よく見られる。

(定義者:CAPO)


大阪府営百舌鳥梅町住宅。住棟番号が左右で異なる。

【ツイコリ鑑賞用語 007: 両面デコピット】

【両面デコピット】

ツインコリダー住棟の妻側両面にデコピットが存在することを指す。
別表記「両面凸ピット」

(定義者:CAPO)


公団くすの木団地の両面デコピット

【ツイコリ鑑賞用語 006: 片面ピット】

【片面ピット】

ツインコリダー住棟の妻側片面のみにピットが存在することを指す。

(定義者:CAPO)



大阪市営新北島住宅の片面ピット

【ツイコリ鑑賞用語 005: 両面ピット】

【両面ピット】

ツインコリダー住棟の妻側両面にピットが存在することを指す。


(定義者:CAPO)


↓大阪市営八幡屋第二住宅の両面ピット

【ツイコリ鑑賞用語 004: アールデコピット】

【アールデコピット】

アールのついたデコピット
建築様式の"アール・デコ"とは無関係。

(定義者:CAPO)



兵庫県公社西宮田近野団地のアールデコピット



公団向島団地のアールデコピット

【ツイコリ鑑賞用語 003: スカイクロスビュー】

【スカイクロスビュー】
真下から見上げた時に空が十字架の形に見える眺望のこと。
二棟のツインコリダーピットを向かい合わせに近接配置することにより成立する。尚、シンメトリーの美しいスカイクロスビューが成立する条件として、以下の三要素がある。

1.「二棟のピットが近接している。」
2.「二棟のピットが正対している。」
3.「ピットの幅が狭い。」


(定義者:CAPO)

大阪市営瓜破東第二住宅のスカイクロスビュー。↓

【ツイコリ鑑賞用語 002: デコピット】

【デコピット】
ツインコリダー住棟側面(妻側)の出っ張っている部分のこと。
凹んでいるのが"ピット"と呼ぶのに対して、出っ張っているのでデコピットと呼んでいる。

(定義者:CAPO)

公団ひよどり台中央団地のデコピット。↓

【ツイコリ鑑賞用語 001: ピット】

【ピット】
ツインコリダー住棟側面(妻側)の溝状に入り込んでいる部分。
二本の廊下の連結部が奥に凹んでいるその凹み部分とも言える。
この部分の造形的魅力を語ることが多く、その度に「凹んでいる」「側面の溝」など呼び方が定まらなかったので用語化した。

(定義者:CAPO)



公団北砂七丁目団地のピット。↓

2012年3月17日土曜日

府営堺戎島住宅

大阪府堺市堺区戎島
ツインコリダー数: 1棟(住棟番号表記上は2棟)
形状区分: スキップフロアツインコリダー / 両面ピット / 住棟番号スプリット型
供給区分: 府営
築年代: 昭和47~48年
撮影: 2009年11月



なかなかの面構えであります。
こういう景観、昔は嫌いだったのだけど、今は好き。
縦横無尽に張り巡らされた電線も、デザインに見えてくる不思議。

このツイコリの最大の特徴は、

スキップフロアであるッ!

ってことですね。
パッと見、そうは見えないですが、まあそこは追々。

あ、戎島の読み方は「えびすじま」です。はい。




↑コーナーに、石碑と説明板がもっともらしく設置されています。
いや、もっともらしくも何も、ガチですよね。

説明板によると、この団地は、戎島紡績所という日本で2番目に早く作られた綿糸工場の跡地に建てられたそうで。
で、明治天皇もここに立ち寄ったと。
何があったかをこういう形で残すのは良いことですね。

スカスカな由緒の説明ですみません。
ここ、そういうブログじゃないもので。。(なら書くなよ)


さて、いつも通り、住棟の妻側から見ていきましょう。



 

↑府営らしいストイックさを醸してますね。
しかし、ピット部分の開口部が、歯抜けみたいになっていて特徴的な造形です。

廊下が各階になくて、飛ばし飛ばしにある・・・つまりスキップフロアであることが見てとれます。

あと、住棟番号が左右で違いますよね。
ときどきあるパターンですが、僕はこれを「住棟番号スプリット型」と呼んでいます。
いや、今考えたんじゃないですよ、決して。

では、ピットの正規アングルも見てみましょう。




↑タイルの一片に至るまで、全てが四角。
この同じディテイルの連続性は、いつ見ても魅力的。

では、吹き抜け内部を見てみましょう。



↑このときは改修工事中だったけど、かっこいいですよね。
開口部が出っ張っていて、窓はちょっと凹んでいて、変化に富んだ立面。
スキップフロアのツインコリダーでしか見られない造形。




↑ちょっと上から覗いてみた。
何をしようとしたらこうなるんだと疑問に思ったけれど、ザ・工事という雰囲気はすてき。
というか、工事してるすぐそばの住戸とか、騒音やら粉塵やら大丈夫だろうか。。




↑吹き抜け正規のアングルもこの通り。何てかっこいいんだ。。。




↑これはすげー。
廊下がスキップしているから、各階の通路がよく見えて何とも言えないグッとくる空間構成に。
コンクリートの侘びた質感もさることながら、自転車がまた人の気配を感じさせて良いですね。




↑通路から階段で住戸にアクセス。
階段で上階には登れない仕組みなので、変則的な階段室型で、複雑な構造になってます。

僕が知る限りでは、大阪府営のツインコリダーにしか、このスキップフロアツイコリは見られないです。



↑真新しいエレベーター。
土台となるプレートがなくて、直接ステンレス壁にボタンが埋め込まれてるのはレアかも。
最近のHITACHI製に似ているけど、その点が違う。。




↑東芝製でした。
新しいながらも、なかなかストイックなデザインで、ちょっと好きです。




↑吹き抜けを横断する通路。
何というか、基地みたいでかっこいい。
このそこはかとなく醸されるかっこよさを上手く説明できないのが、もどかしい!
コンクリートに萌える人なら分かるはず。
いや、たぶん分かるはず。
ひょっとしたら、共感してもらえるんじゃないかな。
ちょっと自信なくなってきたけれども。



↑ものものしい内容の貼り紙だけど、デザインは結構凝ってます。

枠の模様に感じられる拘りとか、自治会ロゴとかサブタイトルにグラデーションが掛かってたり。

さらに、遮光器土偶の顔があしらってあるのは、古墳が多い堺だからなのか。
自治会も土偶を推してくるぐらい、古墳に思い入れがあるのか。
とりあえず、遮光器土偶に拉致られて宇宙に連行されかねないので、非常識な行為はやめましょう。

って、ここまで書いて気づいたのだけど、

遮光器土偶は縄文時代じゃね?(どーん)
古墳と関係なくね?

これで僕的には全くカオスになったわけで。
一応軽く調べた感じでは、付近に縄文遺跡はないっぽいです。
ましてや遮光器土偶が出土したのは東北がメインだったはず。。

埴輪と混同しているような気がしてならないけど、まさかそんなことはないでしょう。
まさかね。ええ、まさか。




↑エレベータホールの開口部から、クレーンがドアップで。
何事!?やだ、かっこいい。。



↑どうやら、外でも工事をやっていたようで。。

それにしても、クレーンとツイコリ、何かこう男子の心を揺さぶるものがありますね。


というわけで、魅力満載スキップフロアツイコリを擁する府営堺戎島住宅でした。

以上。