2011年3月1日火曜日

公団牛巻団地

















名古屋市瑞穂区牛巻町
ツインコリダー数 :1棟
形状区分:両面ピット
供給区分:公団
築年代:昭和51年

さて、牛巻団地ですよ、うしまきだんち。
パッと見の外観は、ごく普通のツイコリです。
これといった特徴なんかないだろうと思いそうになります。

では、いつものように妻側から見てみましょう。






















↑普通のピットですね。
右上に、「UR牛巻」と漢字で書いてあるのは、ややレアですけど、
まあ、全体的に普通な外観と言っていいでしょう。

しかーし!
ここの特徴は足元にあり!
敵は本能寺にあり!みたいなノリですみません。


















↑ほらっ!
1階のアーチと屋根がどことなく馬具っぽいデザイン。
これ、ありそうでないです。






















↑斜め具合といい、アールといい、
公団は、素っ気ないようでいてデザインを付けてきます。
しかし、過剰な装飾性を帯びることは絶対にないという奥ゆかしさが、
公団のツイコリ鑑賞の醍醐味なのです。

いや、単に限られた予算と容積率の中で頑張った結果、
中途半端なデザインしかできなかったのかもしれませんが。

しかし、鑑賞する側としては、その方が返ってクドさがなくて、
味わい深かったりします。



















↑便利!
ポストもATMも、団地の1階にあるなんて、便利すぎるー!

ってそうじゃなくて。
郵便標識がひっついてる柱がエレガント!
軒を支えるたわんだアールの曲線美がたまらないですね。























↑吹き抜け内には、和洋折衷の石庭が!
レンガと玉砂利の組み合わせは斬新ととれますが、
思いつきな感じも微妙に漂っていて良いですね。

まさに公団お家芸、「土木と芸術の狭間をゆく造形」ですね。
曲線の組み合わせ具合いからして、個人的にはデザイン性が高いと思います。


















↑謎のオブジェとらくがきこくばん。
各階の渡り廊下に、こういうプレイロットがありました。
壁にらくがきされるのを未然に防ごうという、涙ぐましい工夫かな。























↑和洋折衷石庭を見下ろす!
蛇行するアマゾン川を上空から見たような感じです。
いや、石狩川か、はたまた釧路湿原か!
・・・どうでもいいですね。

ま、まあそれなりに壮観なのでした。


とにかく、足元に特徴のある、公団牛巻団地のツインコリダーでした。

以上。

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