ツインコリダー数: 1棟
形状区分: 片廊下突き出し型
供給区分: 市営
築年代: 不明 (外観の特徴より、昭和40年代末頃と推測)
撮影: 2011年1月
見ての通り、超ストイックなツイコリです。
屋上の軒の部分を除けば、カラーリングは砂色1色。
片廊下部分(画面右)が突き出していて迫力のある妻側だけど、
全体のサイズとしてはかなり小さいツインコリダーです。
では、妻側の足元から見てみましょう。
↑こじんまりかわいいです。
エレベータが最近改修されたようで、ピカピカでそこだけ最新な感じがしますが、
それ以外は、実にストイック。
↑見上げればかっこいい。
ここの妻側で特徴的なのは、何といっても、中央を縦に貫く2枚の板状コンクリですよね。
なかなか遺跡然とした寂寞感を醸してくれていますが、
中に入るともっと凄いです。
では、内部の吹き抜けを見てみましょう。
↑これは凄い。。
ただ者ではない寂寞感を漂わせながらも、縦に貫く2枚の板状コンクリによって、
ストイックにデザインされたブリッジ。
デザインと思える要素がそこしかないのが素晴らしいです。
あ、両サイドの廊下の縦リブもデザインぽいですが、まあそれぐらいですよね。
侘びたコンクリートの質感も申し分なく美しいです。
↑何というストイックさよ。
このくつろげない感じのベンチは、ガチレンガ製の花壇と一体成型。
↑見上げたビューもすてき。
最小限のデザイン性と、材の質感、立体造形の遠近感によって生み出される寂寞の美。
↑エレベータだけは新しいフジテック製。
ボタンの数字が光るのがなかなかかっこいいですが、
それより、非常ボタンと階数ボタンの間の余白の異常な広さが素晴らしい。
金属板の質感を見てくれと言わんばかりですね。
いや、階数が少ないからこうなっただけかもしれないけど。
↑フジテックのロゴは現行のも好きですが、昔の富士山をあしらった立体的なエンブレムの方が好きですね。
↑かっけー!
このストイックな2枚の板状コンクリが、やはり最大の萌えポイント。
↑眺めや良し。
何なんでしょう、この遺跡然とした風格は。
↑ダンジョンの入り口のような、外側のアプローチ。
階段がいいですよね。
ガッガッガッ!と登り下りするわけですよ。
↑反対側の妻側も徹底して、2枚板を使ってきます。
これのせいで、こんなにストイックなのにこんなに味わい深くなるという。
おかげでほぼボケなしですよ。今回は。
というわけで、禁欲的な寂寞の美を見せてくれる、市営八幡住宅でした。
以上。
0 件のコメント:
コメントを投稿