ツインコリダー数: 1棟
形状区分: 片面デコピット / 吹き抜けに格子状梁
供給区分: 公団
築年代: 昭和57年
撮影: 2010年5月
横浜郊外 ・ 駅前に聳える、洗練のモダンツイコリ。
保土ヶ谷駅前ハイツ、堂々登場。
ちょっとマンションポエムぶってみました。
まあ、昭和57年築ですからね、マンションポエムりたくもなる新しさですよ。
ツインコリダーというのは基本、昭和40年代後半から50年代前半にかけて集中して建てられているので、昭和57年築というのは、新しくて珍しい部類に入ります。
つまり、後期型ツイコリとしてのデザインの洗練が見られるわけですよ。
↑たとえば、この妻側のデコピット。
スモークっぽいガラス張りなんですよね。
デコピットにガラス窓を持ってくることはよくあるのだけど、ここはガラスの面積が広いですよね。
最上階のガラスがつながってて、何か展望台チックだし。
そしてバルコニーも、アールが使ってあって、マンション的ですよね。
団地らしからぬ未来感とエレガントさを持ったツイコリだと思うわけで。。
あくまで、駅に面した外観は。
では、裏側に回って見ましょう。
↑こちらは、わりと無骨なんですよね。
フラットな面の中にアクセント的に細い縦のリブ状の突起があったりして、全体としては上品な雰囲気にまとめてあるんですが、いかんせん、地味。
で、なぜかこちらに安心感を覚える僕(笑)。
では、内部の吹き抜けを見てみましょう。
↑よかった。ちゃんとツイコリですよ!
吹き抜けの底面は2階なんですが、1階への明かり採りになる窓が飛び出してますね。
さすがに年数が経って、少々侘びた感じがありますが、当時としてはモダンなデザインだったのではと推測します。
で、何と言っても、ここの萌えポイントは、奥に見える、格子状の梁ですよ。ハリー!
↑これはかっこいい。
たまに、これがあるツイコリを見つけると、テンションが上がります。
ツイコリでは、こういった梁がないのが普通なので、構造上必要とは思えないんだけど、デザインとしてはあまりにも無骨。
だが、それがいい!
これは、「芸術と土木の間をゆくオブジェ」 の部類に入ると思います。
↑梁を裏側から見るッ!かっけー!
否応無しに空間を断続的に横断する四角い棒。
そして隙間から見える、ツインコリダーの吹き抜け空間。
どう考えても、これは萌えますよ。
↑うはー。マッシヴ。
↑何なんでしょうね、この何とも言えない感慨というか、感覚は。
空いているところから向こうを見たときに感じる、美。
遮るものがあるのも、素晴らしいんだよね。
↑お、このタイプの階数ボタンは、昭和50年代の日立製によくあるよね。
↑ビンゴでした。
現行の日立製エレベータには、このかっこいいエンブレムプレートはないし、公団公営を問わず、エレベータはどんどん改修していっているので、貴重になりつつあります。
↑まじで駅前。JR横須賀線保土ヶ谷駅からほぼ直結。
とういわけで、モダンな外観と渋い中身を持つ、公団保土ヶ谷駅前ハイツのツインコリダーなのでした。
以上。
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