ツインコリダー数: 2棟
形状区分: 妻側フラット / 吹き抜けに街灯
供給区分: 公団
築年代: 昭和49~51年
撮影: 2010年5月
結構でかいツインコリダーです。
バルコニーにメタリックな縦の線が多くてかっこいいですね。
こんなにも要らないと思うんだけど、問題ないです。かっこいいから。
では、いつものように、妻側の正規のアングルを見てみましょう。
↑これはサイバーだよね、美しい。
平面上に方眼紙のように四角形が並び、赤い三角形が列を成す。
「神のみぞ知るセカイ」のOPとかに使って欲しいぐらいですね。
ここだけ見れば、ツイコリを規格化したかのようなデザインなのだけど、
他所の団地で全く同じのは無いんだよね。
そこがツイコリに限らず、団地の面白いところ。
規格化されているようで、団地ごとに違う。
では、吹き抜けを見てみましょう。
↑ぬっと立つ街灯。
ツインコリダーの吹き抜けに街灯ってたまにあります。
同じ名古屋市内の公団九番団地とか。
夜になると、両側の廊下の灯りが明るいので、街灯要らないと思うんだけど。
まあ問題はないです。かわいいから。
↑見上げてみた。
腰壁の柵が明るいグリーンなので、ちょっと若草な雰囲気。
クールには違いないのだけど。
そして、縦に並ぶ雨水管は、ツイコリの吹き抜けの醍醐味の一つ。
↑見下ろしてみた。(ニコ動かよ)
いやー、これはかっこいい!
似たようなビューを幾つ撮ってんだって突っ込まれそうだけど、かっこいいものはかっこいいのだ。
ここは色のバランスが絶妙。
よく見ると、上層階と下層階で、柵のグリーンの濃淡が違います。
上はちょい濃いグリーンで、下は薄い若草色。
日本茶のような味わい深さ。
ということは、あのぬっと立つ街灯は茶柱!?そういうこと!?
そう考えたら、この内部空間が、日本茶で満たされた湯呑みの中にしか見えなくなってきた(爆)。
ま、まあ、グリーンの濃淡が違うのは途中で塗料が切れたから、とかそういう身も蓋もない事情ではないと思いたいところです。
ともあれ、吹き抜けの床の黄色の侘び具合いといい、雨水管とのバランスといい、絶妙です。
↑久しぶりに正規のアングルも載せておきましょう。
最近わりと変化球投げてたので、ここらで直球を混ぜたらびっくりしてバット振って打球が詰まるに違いない。(ノムさんかよ)
しかしまあ、このカラーは新鮮です。他にない。
お茶の中にいる気分になります。カテキン入りで清潔、みたいな。
↑すばらしい。
住宅都市整備公団(住都公団)時代の聖遺物、アーティファクトです。
コンクリを住棟の形にへこましただけで配置を表す案内盤です。
どれが何棟とかどこが入り口とか問題じゃないです。
現在地は、住棟の形と向きから推測しなさいってことです。
いやひょっとすると、昔はへこんだところに住棟を模した立体オブジェでもあったのかな。。
ともあれ、このへこみでコンニャクとか作りたくなりますね。
いや名古屋だから、ういろうがいいかも。
↑さっきと別の棟に来てみた。
形状は同じだけど、こっちの方が古いっぽい。向こうは大規模修繕が入ったのかも。
それにしても、どーんとマッシヴなツイコリの量感はすばらしいですね。
こっちの吹き抜けも見てみましょう。
↑えっ。
さっきのと違う!街灯低いし、この床の幾何学的なカラーリングは何?
急にファンキーになったぜベイベー。
アフロでパンタロンでモンキーダンス踊りたくなったぜベイベー。
で、ここのカラーリングで凄いと思うところがあるんだけど、どこだか分かります?
↑ここ!
床と壁でわざわざ色をつなげているという。
この壁んとこは、実は保育園になっていて、子供に配慮したカラーリングなんだと思います。
アンパンマン的な塗りじゃなくて、前衛的なところがツイコリらしくてすてき。
あ、でもこれ、絶対子供はジグザグに走りまわったりするよね。
そういう遊び心を刺激するデザインということか。ほんとかよ。
↑こっちも見上げてみた。
柵のグリーンが濃い!こっちは森のような佇まい。
とにかくグリーンというのが珍しいです。
ここのカラーリング全般を考えた人の普段着の色とか気になります。
↑お約束のクールビュー。
静謐と寂寥感を湛えた別世界。
↑ここにも住都公団時代の聖遺物(アーティファクト)が。
住都公団の紋章、カモちゃんズをあしらったキューブ。ほしい!
あと、喫茶道化師が気になって仕方なかったのですが、時間の都合で立ち寄れませんでした。
というわけで、クールな外観と内部のカラーリングで魅せる、公団尾上団地のツイコリでした。
以上。
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