2010年11月9日火曜日

公団くすの木団地

















大阪府泉大津市虫取町
ツインコリダー数 : 1棟
形状区分 : 両面凸ピット
供給区分 : 公団
築年代 : 昭和51年

カラーリングの美しいツイコリです。
バルコニー面は、グラデーションのついたカラーリング。
妻側は「くすの木」の名に恥じぬ、濃いグリーン。
手前の桜はどうでもいいです。

バルコニー側1階を見てみましょう。


















↑1階部分はピロティになっています。
いわゆる、下駄履き住棟というやつですね。
公団のツインコリダーは、このタイプがすんごく多いです。
手前の桜はどうでもいいです。

次、妻側を見てみましょう。


















↑堂々としてますね。
壁の色が濃いグリーン。
手前のくすの木はどうでも・・・よくないです!
団地名が「くすの木」ですから!
これは取り挙げざるを得ない!
まあ、それだけですけどね。

気を取り直して、妻側を寄って見ましょう。


















↑どーん。すばらしい。マッシヴですね。
この壁面、タイル張りなんですけど、
グリーンって、僕が知る範囲ではここだけですね。

タイルに寄って見ましょう。


















↑アップで見るとサイバーですね。モザイク。
そう、これ、1色じゃなかったんですね。
同系色を散りばめて、全体としてグリーンに見えるようにしてるわけです。
あと、タイルの目が細かすぎますよね。
これを1枚ずつ貼っていったのかと思うと、職人さんに頭が下がります。
実際にどうやって貼ったのかは知りませんが。
まあとにかく、地味に凝ってますよね。

さて、たまにはエントランス部分を見ちゃったりなんかしましょう。


















↑右手前に打ち込まれた杭のように佇むのは、銘盤ですね。
銘盤も、団地ファン的には重要なアイテムですから、
たまには取り挙げてみたいと思います。

寄って見ましょう。


















↑フォントがたまらない!
ほのぼのさと威厳が同居した感じがします。
これは傑作フォントですよ、お客さん。
僕がURの営業だったら、ここを猛プッシュしますね。
まあ、銘盤のフォントで物件選ぶ人もどうかとは思いますが。

さて、やっとこさ、住棟内部を見るとしましょう。























↑ちゃんとしたツイコリですね。
ちゃんとしたって何だよ。
ひょろっとした木が植えてあったりします。

僕なりの結論としては、
「ツイコリの吹き抜けに背の高い木を植えると失敗する」
というのがあります。
なぜなら、それをして木がちゃんと育ってるのを見たことがないからです。
どれもこれもひょろっとしていて、緑化に成功しているとは言い難いのです。
日照量が少ないツイコリの吹き抜けでは、木は育ちにくいのです。
植えるなら、低日照量に適した低木か、アイビーなどの下草にすべきかと。
上の写真の木は、まだ春先で葉が茂ってないですが、たぶん葉が出てきても
ひょろっとしてることには変わりないです。

ハッ。真面目なことを言ってしまいました。すみません。

よーし、次いってみよう!


















↑カエルですね。ええ、カエルです。
枯山水と呼ぶにはおこがましすぎるぐらいささやかに配置した石と、カエルです。

ツイコリの中のカエル、大海を知らず・・・。
されど、吹き抜けを見上げて、空の深さを知るカエルなのです。


















↑呆然とするパンダ・・・。どうしてこうなった。
いや、これ以上訊かないであげましょう。
生きとし生けるもの、いろいろあるのでしょう。
パンダにだってどうしようもないときがあるのでしょう。























↑シュールすぎますね。
庭で途方に暮れるぼろぼろのパンダ。
これ、狙って作った現代アートだったら、
ヴェルサイユ宮殿で展示されるレベルですよね。
生物多様性をテーマにしたりなんかして。


冗談はさておき、
ツイコリらしい、かっこいいビューも見てみましょう。























↑さすがですね。(何が)
 やるときはやるわけですよ、ツイコリとして。
冴羽遼みたいなやつですね。


















↑ヒュー!やるうー!
このくすの木団地、実は美しい吹き抜けビューの条件を満たしている、
かなりの実力者なんです。
長くて幅の狭い吹き抜けならではのこのビュー、たまらない!


















以上、泉州の猛者、公団くすの木団地でした。

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