2011年1月11日火曜日

市営上飯田南荘

















名古屋市北区上飯田南町
ツインコリダー数 : 4棟
形状区分 : 両面フラット(おでき有)が1棟 / 両面凸ピットが2棟
供給区分 : 市営
築年代 : 昭和50年, 51年


植栽にフェニックスがあると、急に南国感が出ますよね。

それはそうと、久しぶりの名古屋市営でござる。
バルコニーの形状は、同じ名古屋市営の南新開荘と似てるというか、
ほぼ同じです。
色違いで似ている氷室荘の方が古い(昭和43~47年)のに、
デザインはゴージャスという、よく分からないパラドックスがありますが、
押しなべて名古屋市営のツイコリが、公営としては気合いが入っている
ということだけは、確信を持って言えます。


















↑大きなツイコリが1棟、小さなツイコリが3棟あります。
便宜上、親棟と三つ子棟と呼ぶことにします。


では、三つ子棟の妻側から見てみましょう。























 ↑住棟番号が小さい!
凸ピットを備えた、素朴な市営らしい妻側です。
両サイドの窓の白い縁取りがかわいいですね。

では、内部の吹き抜けを見てみましょう。


















↑端整な内側面です。
開口部が互い違いになっているあたり、
最小限の予算でデザイン性を打ち出そうという心意気を感じます。


















↑ちゃんとツイコリ!
何だよそのセリフは。
まあ、小さくてもちゃんとツイコリですよと。
いっちょまえに見上げたビューも、美しいのです。


















↑微妙にシャレてる!
吹き抜けの足元の床は、市松模様。
駐輪場を吹き抜け内に持ってくるパターンは、
名古屋市営ツイコリに多く見られる仕様です。


















↑まるで合わせ鏡!
天地くんと抜作先生のよう。
って、その例えは頼むからやめて。

ま、まあ、不思議な形状のスカイビューですね。
三つ子住棟は近接しているので、住棟と住棟の間に
独特のシンメトリーなスカイビューが望めます。

それでは、長大な親棟の方を見てみましょう。


















↑おでき!
フラットな妻側なんですが、四角いおできが縦に並んでます。
おできとは、住宅都市整理公団総裁が提唱した、
住棟に唐突にポコッと出た突起物のことを言います。

ここのは、共用バルコニーですが、おできと言ってよいでしょう。
撫でてみたくなります。

では、親棟内部の吹き抜けを見てみましょう。


















↑カコイイ!
突き当たりにイナズマラインが見えますね。
つまり、階段室が横向きになっているってことです。
だから、イナズマラインって何だよ。























↑ちょうきれい!
市松模様の床が美しいです。

というか、駐輪場長すぎるでしょ。
とりあえず端から端まで作っちゃえ!
という名古屋市営の豪気さに舌を巻くというか、
こういうの大好きです。 えへっ。

まあ実際、見下ろしたビューが幾何学的に美しいわけで、
かなり感動しました。


















↑なんかずんぐりしてる。
と感じるのは、やはりおできのせいでしょうか。
10階建という低さのせいもあるかもですね。

というわけで、
名古屋市営の心意気を存分に発揮してくれる、
市営上飯田南荘のツインコリダーなのでした。

以上。

3 件のコメント:

  1. これで家賃2万て…安すぎですよね

    返信削除
  2. <匿名さん
    市営住宅はインフラとしての役割があるので、条件付きで安い物件が多々ありますね。

    返信削除
  3. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

    返信削除